高齢者の頑固な痛みの漢方治療

2024/05/30

87歳女性。腰椎症、骨粗鬆症でビビアント、カロナール、トラマール、タリージェ、プリンペラン、芍薬甘草湯が整形外科から処方されていました。当院にはめまい、日中の眠気を主訴として当院に受診されました。お話を伺って、眠気、めまいはトラマールの副作用であろうと見て段階的に漢方に変え、現在大防風湯、通導散、アコニンサン錠全て朝夕のみで疼痛落ち着き、整形外科の薬は全て使用しなくなリマした。眠気は消失、めまい軽減。むしろ便秘気味の人なので通導散はちょうど良いとのことです。


トラマールは非常に強い鎮痛剤ですが、87歳という非常に高齢な方には基本的に避けた方がいい薬の一つです。どうしても副作用が出やすくなり、また依存性が強いです。こういうケースを漢方だけで症状改善することは高齢者における薬の副作用を避ける、非常に望ましい治療といえます。

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