国の滅亡

2024/07/25

株価が上がった下がった、円がどうなったというレベルとは別に、今まさに日本社会が音を立てて崩れつつあるその現場に立っているのは事実だと思う。しかし私は30年以上にわたり、まさにこの社会の現役だったのだ。

私が何も努力しなかったとは言わない。少なくとも自分が関わる分野で、どうにか変えようと努力はしたが、結局社会全体の崩壊を目の当たりにすることになってしまった。もうちょっとどうにかならないか、どうにかしようと頑張ってきたけれども、今となっては「もはやどうにもならない」と認めざるを得ない。

そもそも、あんな大震災であれほど広範囲の地域がまさに一瞬で消滅しても、この国の体質は変わらなかった。深く本質を見つめることをせず、目先の金儲けに終始した・・・上から下まで、全員が。

石原慎太郎が放った暴言の中で、今思い返せば正しかったことが一つだけあった。あの震災は天罰だと、これを機に我欲を洗い落とせと言ったのは、今になってみればそうだった。あの大震災を「金儲けの種、甘い蜜の塊」としか見ることができなかった日本人は、もはや滅ぶほかはないのだろう。

PAGE TOP