整体に行ってはいけません

2024/08/12

「整体には行ってはいけない」と言うことについてご説明します。


皆さんが行ってよいのは医療機関(病院、クリニック)、鍼灸院、整骨院です。整体に行ってはいけません。何故なら整体にはいかなる公的資格もないからです。医療機関は医師、鍼灸院は鍼灸師(正確な制度上の名前はあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師)、整骨院は柔道整復師。皆公的な資格を持っており、それぞれの資格を取るためには国が決めた一定の教育を受け、試験を受けて資格を取ります。そうでなければ、そうした施設で働くことは許されません。ところが整体だけは、一切、何の公的資格も存在しないのに、勝手にやっています。


整体は日本の医療の謎と言うより、闇です。なぜなら日本ではそもそも医師法第17条で「医師で無いものが医業を為してはならない」と定められており、医業というのは「当該行為を行うに当たり、医師の医学的判断及び技術をもってするのでなければ人体に危害を及ぼし、又は危害を及ぼすおそれのある行為(「医行為」)を、反復継続する意思をもって行うことである」と解釈されています。しかし、鍼灸師、柔道整復師、看護師などはそれぞれの資格を規定する法律に基づいて、それぞれ行える行為が規定されています。

然るに、整体についてはそうした法律が一切ない。今整体院が行っている行為は、上の解釈に当てはめれば、明らかに医業です。それなのに、整体だけは医師の資格がなく、かつその行為を正当化する一切の資格も法律もないのに医業をやっていて、それが罰せられない。これは、非常に闇が深いものだろうと私は推定しています。整体院について警察に届け出ても市役所に指摘しても、一切動こうとしません。完全に素知らぬ顔をします。おそらく警察や地方自治体が手を出せない、何かがあるのです。一切法的制度がないところで事実上異形である厚意を受け、どんな被害に遭ってもいかなる法律もあなたを救済しません。だから整体だけは、決して行かないで下さい。
 

PAGE TOP