八月十五日にあたって

2024/08/15

この今日、8月15日という日に、私は改めて思い起こす。

 

日本軍が「肝試し」だと言って新兵に射殺させた中国人のことを。日本の無差別爆撃によって殺された無数の中国人のことを。「土人」と面と向かって言われて支配された南太平洋諸島の人々のことを。


私は忘れない。無謀なインパール作戦で、結局開通しなかったタイからミャンマーに通じる鉄道建設にかり出された多くのタイ人労働者がイギリス人捕虜と共に過酷な現地で倒れたことを。


私は忘れない。日本の支配に抵抗して立ち上がった偉大な三・一運動に参加した朝鮮人民のことを。そして朝鮮半島においては、1910年の併合から1945年まで絶えることなく抗日運動がくり返されたことを。そしてその犠牲者達を。


無論、私は忘れない。日本のために無数の犠牲者を出し、しかも戦後も米軍という枷を押し付けられている沖縄のことを。


そしてここには書ききれない、もっともっと多くの日本が犠牲にしたアジアの民のことを、私はこの8月15日に、必ず思い出す。


PAGE TOP