棄民政策

2024/10/22

政府が能登で意図的にサボタージュを行っているのはもはや誰の目にも明らかだ。発災から11か月、現実には手をこまねいて「何もしない」姿勢を貫いている。補正予算も組まないし、復興の見通しも示さない。


要するに政府は「このまま何もしなければ住民はやむなく他に移住するだろう。それでいい」と考えている。


実は能登の復興は不可能だという点では、私も政府と一致する。それどころか、それなりの立場の人々数人とそう言う話題で話し合ったが、能登で東日本大震災の時のような大規模な復興事業を行うべきだと考える人は、誰一人いなかった。多少ともものが見える人間は、元々衰退が止まらなかった半島があれだけ深刻な自然災害を、しかも立て続けに2度も受けてしまっては、もはや撤退止む無しだと考えている。



しかしそれなら、政府はその方針を、どんなに地元住民が腹を立ててもはっきりさせ、住民をこんこんと説得し、きちんと移住先を提案し、もはや故郷に戻れない人々が新たな暮らしを始められるように全面的に支援するべきだった。ただ手をこまねいていれば住民が勝手に逃げ出すだろうというのは、あまりにも無責任だ。


やはり今の政府は、完全に政権担当能力を失っている。被災者の説得なんか出来ないしやる気もなく、単に素知らぬ顔をしていれば自然に誰もいなくなるからそれでよいなどと言うのは、もはや政治じゃない。そんな政府に税金なんか払わなくてよい。


倒してしまえ!
 

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