感染症科医と漢方医

2025/02/11

先ほど「感染源不明の細菌感染症患者」の話を書いたが、実は「感染症専門医」は「本物の漢方医」以上に希少な存在だ。

学会が発行する専門医というレベルなら、どちらも掃いて捨てるほどいる。感染症学会が認定する感染症専門医とか、日本東洋医学会認定漢方専門医というのは「そんなの要らん」と言いたくなるほどいる。しかし「本物の感染症医」というのは「本物の漢方医」と同じぐらい少ない。

宮城県では、唯一仙台医療センターだけが「本物の感染症内科」だ。残念ながら、東北大学附属病院すら「本物の感染症の専門家」はいない。東北大学病院にいないんだから、宮城県の他の病院は「推して知るべし」だ。

感染症というのは、医学医療始まって以来、ずっと一番重要な部門であり続けている。癌とか糖尿病より、実は感染症こそ医学の最大の課題だった。漢方とかその源流の中国医学も、元々感染症の診療が一番重要だったし、今でもそうだ。しかし、なぜか日本には「感染症のマジな専門家」は少ない。それは、「本物の漢方医」とほとんど同じぐらいしかいない。

なんなんだこれは。

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