「お役所勤め」

2025/03/16

石巻市役所に、鹿対策室があるのです。そこの職員が先日当院心療内科に受診しました。心療内科初診は予約制ですと言ったのですが、もういても立ってもいられず、出勤しようとすると動悸、めまい、呼吸困難など「急性ストレス反応」になってしまうから助けてくださいというわけ。

よくよくその人の話を聞いて、私はこう諭したのです。牡鹿半島には今推定1万頭の鹿がいて、人口は千人だと。一万と千が戦ったらどちらが勝ちますか?

一万に決まっているわけです。

しかも今、毎年二千五百頭の鹿を駆除している。つまり撃ち殺すのですが、その鉄砲の弾に難癖を付ける輩がいるのだと。つまり猟銃の弾というのは鉛なんだが、鉛の弾が身体に入ったままの鹿の遺体を山に捨てるなって言う馬鹿どもがいるので、石巻市としては何とかその二千五百頭の撃ち殺した鹿を「クリーン処理」しなければならないのだと。つまり鉛の弾を取りだして、死体を山に捨てるのではなく微生物処理する処理場を作れってんです。

馬鹿か、って訳です。だって山に捨てればそれは土中の細菌が微生物処理するんですから、わざわざ施設作る必要なんか無いのです。同じ事なんですから。鉛を取り除くと言いますが、当院心療内科に来た廃棄物処理業で働いている人が、石巻の廃棄物処理業者はたしかにゴミの分別はするが、それを焼却所に持っていくと金を取られるから、分別した後はそのまま放置しておくと言っていました。その患者はそれに憤慨していたのですが、でも実際はそうなんですから、鉛の銃弾を取り出したところで結局意味はないんです。

その人はそれをどうにかしろと上から言われて、頭を抱えてしまったのです。だから私は、ヒラの彼が言えないことを全部診断書に書いて「これは私の診断書で、あなたの言葉ではないから、このままこれを市役所に出して休業しなさい」と言ったんです。

馬鹿馬鹿しい話です。と思ったけど、これは鹿の話だった(^0^)。

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