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  • 投稿日時:2024/12/11
    コレステロール、特に「悪玉コレステロール」と言われるLDL-コレステロールが高いと動脈硬化を起こし、心筋梗塞など動脈硬化によって恐ろしい病気になるから悪玉コレステロールを薬で下げるというのですが。


    実は動脈硬化部位にコレステロールが沈着するのは、動脈の微細な炎症によって動脈が壊れたところをコレステロールが塞いでいるのであって、コレステロールが動脈硬化をおこしているのではありません。確かに、LDLコレステロールは動脈硬化に全く関係しないわけではありませんが、糖尿病、喫煙、高血圧に比べたらコレステロールが動脈硬化をおこす強さは遥かに弱い。一方コレステロールを下げるために一般によく使われる「スタチン類」は割合日常的に「横紋筋融解症」と言って筋肉が壊れるという副作用を起こします。従って、単にコレステロールが高い、悪玉と言われるLDLコレステロールの値が高いと言うだけでコレステロールを下げる薬物療法は当院ではやりません。LDLコレステロールを薬物で下げるとなんらかのメリットがあることが証明されたのは、かつて心筋梗塞などをおこした人々だけであり、そのほか大動脈瘤を持っているとか頸動脈や脳の動脈で明らかな動脈硬化が確認できれば治療を考慮しますが、そういうことが一切なくて「健診でLDLコレステロールが高いと指摘された」というだけなら、薬を使う意味はないです。そもそも、タバコを吸いながらコレステロールの薬を飲むなんて・・・。
  • 投稿日時:2024/12/08
    「あゆみ野クリニック臨床三原則」

    1.極めて患者の状況が切迫していれば、ためらいなくのるかそるか、一か八かを試みる(その時長々としたインフォームドコンセント、所謂同意文書など取っている暇はない)。

    2.Miss under diagnosis(誤った過小診断)を恐れよ、miss over diagnosis(誤った過大診断)を恐れてはならない。少しでも怪しいと思えばすぐ上級病院に送れ。何か重大な疾患を疑って搬送して、上級病院から「異常ありません」と言われたら、それでよい。それを恥じるな。


    3.状況が切迫していなければ、新規薬剤、新規治療法などについては、きちんとした臨床治験データを覧て判断した上で、なおしばらくリアルワールドデータの情報が揃うまで様子を見る。


     
  • 投稿日時:2024/12/03

    自分の生きる意味が分からない、生きる価値が感じられないという患者さんは当院心療内科にたくさんいらっしゃいます。実はさっき、私の弟から「生きる意味なんかない」という主旨のラインが届いたので、私はこう返しました。

     

    ああ、そりゃあお前が「生きる意味」なんてのがどっかにあると勘違いしているんだよ。俺のクリニックにも「生きる意味がないと感じる」って人はよく来る。そういう人に必ず説明するのは、「生物が生きるというのは自然現象ですから、そこにそもそも意味とか価値というものはありません」という事だ。だって俺たちが生きているのも大腸菌が生きているのも、同じだもの。大腸菌は彼らにとっては幸せなことに、多分「自分の生きる意味」なんて考えてないだろう。俺たち人間だって同じさ。


    じゃあ生きる意味ってなんですかと言えば、「そりゃそれぞれが決めるものです」と言うんだ。ある人はお金儲けを自分が生きる意味とか価値とか思えば良いし、ある人は何かを成し遂げたいのであればそれがその人にとっての生きる意味だし、俺にとって今俺が生きる意味は日々の地域の患者さんを毎日診療することだ。およそ命に元々何か意味とか価値とかがあるわけじゃない。それはそれぞれが人間として自分で決める物だ。

     

     

     

  • 投稿日時:2024/12/02

    「小麦は生薬ですか?」というご質問がありました。はい、小麦も米も生薬です。


    甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)という処方がありますが、読んで字のごとく甘草、小麦、大棗だけからなっています。大棗は棗の実です。これは不安から来るパニック発作時に頓服で飲むと著効します。発作が起きた後ではイマイチなのですが、「あ、パニック起きそう!」と言うとき、ツムラの甘麦大棗湯でさえ二包をパッと飲むと気持ちが静まるので、当院心療内科の患者さんには大人気です。


    昔の人はこだわりがあったようで、小麦を水に入れ、水面に浮いたものだけが生薬だと考えました(ほんとかなあ)。だから「浮表麦」といいます。浮表麦の薬効は養心安神・止汗。つまり、不安から来る心の動揺を静め、パニック発作の時の冷や汗を止めるのです。甘草、小麦、棗の実。パニック発作が起きそう!と思ったときこれをパッと飲むと、普通なら起きるはずのパニック発作が起きず、心がすうっと静まっていく。まあ、その生薬構成を話してしまうとどうも効果が薄れるのは事実ですが・・・。

  • 投稿日時:2024/12/01

    さっき北部タイに伝わる麺である「カウソーイ」の話をしました。カーウと言う言葉ですが、タイ語で米はカウないしカーウです。日本語の「米(コメ)」という単語もコで始まります。中国語の「米」は「ミー」という発音ですが、これは「日本米」という時の「マイ」に通じます。しかし粥は「かゆ」と発音します、かゆとカーウは、発音としてはほとんど同じです。つまり日本には中国大陸から何回も、色々な地方の「米」の発音が伝わった、と言うことです。


    さて、ではタイ語の「クイティヤオ」とか「カウソーイ」は?


    クイティヤオの語源は判明しています。中国南部の潮州の言葉「粿條」が訛ったのです。これは「クイティヤオ」と詠み、要するにほとんど同じです。しかしこの粿という漢字に注目してください。「米の果」です。つまりクイティヤオの元である「粿條」は、米の麺と言うことです。そしてクイティヤオはまさに米の麺なのです。


    タイ北部の有名な麺料理「カウソーイ」はビルマから伝わったというのがほぼ定説です。あの地域は数百年者間ビルマの支配下でしたから、食べ物を含め様々なものが伝わりました。その一つがカウソーイで、ビルマ(ミャンマー)では「オノカウソエ」と言うそうです。オノカウソエのオノが取れ、タイ風に発音されたのが「カウソーイ」です。おそらく「カウソーイ」の中の「カーウ」も、元は米(コメ)を意味する言葉であったはずです。


    要するにこの辺の言葉はみんな繋がってるんです。

  • 投稿日時:2024/12/01
    仙台の住宅街の中にある小さなタイ料理屋「カオソイ食堂」で日曜日の昼飯を食った。


    私がメーコーンナーム・マイサイナムケーン(メコンの水割り、氷無し)をちびちびやりながらカウソーイやパックブーンファイデーン、ラープムーなどを食べている間に若い男女が入ってきた。カップルのようだ。その店は食券を券売機で買う仕組みになっている。女がしばらくその券売機を見詰めたあげく、困った顔をしているのを見て(小さな店なのだ)店主が声を掛けた。そうしたらその若い女は「レッドカレーはありませんか?」と訊いた。すると店主は、今日はレッドカレーはありません。今日はプーパッポンカリーですと言った。すると女は男の方を振り向いて、二、三秒無言で会話した後、店主に「すいません、また来ます」と言い、逃げるように店を出ていった。しかし店を出るとき女が「レッドカレーもトムヤムクンもないんだって」という声が、私の耳にははっきりと聞こえた。


    その瞬間私の口から


    「憎っくき馬鹿ども!」という唸りが口を突いて漏れた。


    こういう連中をまさに私は憎む。彼らは馬鹿であるだけで無く、自分が馬鹿な無知であることを恥じない。自分たちの馬鹿や無知が作り上げた狭い狭い世界から一歩も外に出ようとせず、そうした生き方に一切疑問も持たないし、恥ずかしいとも思わない。


    憎い馬鹿ども!


    本当に、こう言う馬鹿どもが年々増えている。特に若い連中に増えている。今海外に飛び出すのは70代だ。10代や20代ではない。


    人生に躓いて不登校とか会社に行けなくなった若者に「休学を要する」「休業を要する」という診断書を書いたとき、私は彼らによく「まあ、せっかくしばらく人生の休みになるのだから、ちょっと海外にでも行っておいで」という。しかし彼らは決まって怖じ気づいて首を振る。


    え、パスポート持ってないし、英語しゃべれないし、海外高いし・・・。


    一万回死んでしまえ、と私は心の底で思っている。お前達のような人間の屑がやたらと増えたから、日本そのものがこのように屑になったのだ。


    お前達は、若者だろう。たしかにお前はパスポートは持ってないだろうし、英語なんかまるっきり話せないだろうし、海外に行けば全ては高い。しかし、お前は若いんだ。いくらでも安宿に潜り込める。身振り手振りで意志は通じる。


    「だって食べ物怖いし」。


    いやお前なんか、世界中ありとあらゆる感染源に当たって死んでしまえ。どうせお前のような奴は、水を飲んだって死ぬんだから。


    しかし若者をこういう馬鹿者にしたのは、大人達、つまり私たちだ。少なくとも私は若者をこんな馬鹿な屑にすることに加担はしなかったが、しかし同世代の大半は加担した。彼らはこう考えた。


    俺たちは馬鹿で無能な屑だ。だから若い連中は、俺たちよりもっと馬鹿な無能な屑にしないといけない。そうでないと、俺たちがやられるから。


    そして見事に奴らは、日本中の若者をこのような馬鹿で無能な屑にすることに成功した。万歳!彼らの遠大な計画は、成功したのだ!


    さあ、祝杯を挙げようではないか!我々を継ぐ世代は、お前達が望んだ通りの馬鹿で無能な屑になった。これで馬鹿で無能な屑のお前達は、自分たちより下の世代を自分よりもさらに馬鹿で無能な屑に出来たから安心だと、おまえたちはそう思っているのだろう。だから祝杯だ!まあお前達が爺婆になったときお前達を救おうとする人間はこの国には誰もいないということは、お前達には言わないでおいてやるから。
     
  • 投稿日時:2024/12/01
    昨日、ある石巻市内の調剤薬局の薬剤師から


    「処方されたケフレックスが出荷調整で手に入りません。ケフラールで良いですか」という疑義照会が来たから、切れた。


    切れたが、そこは還暦を過ぎた私だから昔のように電話口で「君は、馬鹿かね?」とは言わず、しかしかなりきつい口調で「駄目です」とだけ言った。そうしたら向こうがセファレキシンがどうのこうのといいだしたから私はそれを遮り、


    「ケフレックスがなければバクタにしてください」と命じた。訊いたのでは無く命じた。


    私はある膀胱炎の女性患者にケフレックス(セファレキシン)を出したのだ。膀胱炎の起炎菌は大抵大腸菌だから、培養同定感受性検査の結果が出る前に出す最初の抗生剤は第一世代セフェムのケフレックス(セファレキシン)だ。ケフラール(セフォチアム)は第二世代セフェムで、試験管内では大腸菌にも有効性が示されてはいるが、大腸菌を含むグラム陰性菌に対する効果はあまり強くない。ケフラールが尿路感染症に有効だと主張するのは、例えば鹿児島大学病院(https://www.hosp.kagoshima-u.ac.jp/ict/koukinyaku/nyourokansensyou.htm)のように、メイアクトすら推奨する愚かな医療機関だけだ。要するに、第一世代セフェムであるケフレックスは大腸菌による尿路感染に強く効いて基本的に使用する抗生物質だが、第二世代セフェムのケフラールを尿路感染に推奨するような所は、例え大学病院であってもメイアクトを推奨するような愚かな医療機関でしかない。ケフラール(セフォチアム)は、グラム陽性菌に対する効果は強いが、大腸菌などグラム陰性菌に対する効果は弱い。効果が無いことは無いが弱いから、私は敢えて膀胱炎にケフラール(セフォチアム)を選択しない。


    しかしながら、電話口の向こうは薬剤師だ。つまり薬の専門家だ。薬については、無論医師も知識を持っていなければならないが、本来の専門家は薬剤師だ。それなのに何故この薬剤師は「ケフレックスが手に入らないからケフラールでよいか?」と言う愚かな質問をしてきたのか。


    専門家が自分の専門領域に関して愚かなことを言えば、それは致命的なのだ。だから私が「駄目です。ケフレックスがなければバクタにしてください」と相手を遮って完全に高圧的な口調で命じたのは、相応の理由がある。若い頃の私なら、即座に「君は、馬鹿かね?」と言ったことだろう。そう言わなくなっただけ、私も還暦を過ぎて丸くなったのだ。


     
  • 投稿日時:2024/12/01
    私が寝違えで首を痛めたのは4日前だ。朝起きたら首から右肩に掛けて痛みが走った。FBにそのことを書いたら、「両腕の養老に鍼を刺せ」というアドバイスを複数の鍼灸師に受け、その日のうちにそうした。するとたしかに痛みは半分程度に改善したが、完治はしなかった。


    ところがそれから三日経っても首から右肩に掛けての痛みが残る。昔なら寝違えの痛みなんか、なにもしなくても一日二日で治ったのに、歳は取りたくないものだと思いつつ、どうにか出来ないものかと考え、こういう処方を組んでみた。


    一回分の分量で言うと。
    ツムラ桂枝茯苓丸2包
    ツムラ桂枝加朮附湯2包
    三和アコニンサン錠6錠。






    これを1日2回とし、酒で飲むことにした。こういう処方を酒で飲むのは、私が酒飲みだという以外にきちんとした理由がある。難しい説明は省略するが、活血化瘀の薬剤は酒で飲むと効果が増す。



    ともかくこれを、昨日昼と夜、2回飲んだ。すると今朝起きたら「痛みがない」。


    一応今朝も飲んだが、ともかく4日前の寝違えによる痛みはこれを2回飲んだだけで消失した。


    桂枝加朮附湯は痛みの薬で桂枝茯苓丸は女性の冷え症やら月経困難の薬だというレベルでは、こういう処方は思いつかない。それでは駄目なのだ。それぞれの構成生薬はこうなっている。


    桂枝加朮附湯(単位はg):桂皮3-4;芍薬3-4;大棗3-4;生姜1-1.5;甘草2;蒼朮3-4;加工ブシ0.5-1


    桂枝茯苓丸:桂皮3-4;茯苓4;牡丹皮3-4;桃仁4;芍薬4


    アコニンサン錠は附子を粉にして錠剤にしたもので、桂枝加朮附湯に含まれる附子を増量する目的で加えた。


    つまり、どちらの処方にも桂枝が含まれるから、これを併用すれば桂枝の量を増やすことが出来、そうすれば桂枝の通陽利水、理気行水の作用を高めることが出来る。寝違えというのは寝違えることにより一時的に気滞血瘀が生じるのだから、通陽理気しなければならない。生薬は大抵複数の薬能を持つが、この組み合わせの場合は桂枝には主に通陽理気を期待する。



    芍薬も両方に含まれるから、芍薬の活血化瘀の作用を増強出来る。桂枝茯苓丸に含まれる牡丹皮、桃仁は活血薬だが同時に涼血の作用を持ち、このように炎症を生じているときには適切な活血薬だ。本来、桂枝茯苓丸の芍薬は赤芍を用いるべきで、赤芍なら同じく活血涼血になるが、ツムラの芍薬は白芍だから活血にはなるが温性を持つ。しかしそこは牡丹皮、桃仁が加わるので温性は打ち消せる。


    茯苓、蒼朮は利水作用をもつが、このように炎症が長引いた場合は必ずそこに水滞が生じるから加えるべきだ。附子はそれ単独で鎮痛作用を発揮するが、補血活血薬に加えるとそうした薬に対し舟艇(しゅうてい)、つまり補血活血薬を全身にくまなく行き渡らせるという効果を期待することが出来るから、その双方の意味でアコニンサン錠を足して増量した。ツムラ桂枝加朮附湯エキスにも無論附子は含まれるが、ツムラの附子は如何にも弱い。大抵アコニンサン錠など附子を追加する必要がある。生姜、大棗、甘草はこの場合は胃薬で、ロキソニンに胃薬を付けるようなものと思えばよい。ただし甘草は大量に使えば清熱薬にもなる。


    本当の漢方医というのは、このように一つ一つの生薬の薬効とその組み合わせでものを考えている。「痛みの薬の桂枝加朮附湯と冷え症の薬の桂枝茯苓丸」ではない。エキス剤であってもこのように生薬に分解すればこのように応用が出来る。本当の漢方医であるかどうかは、正確に病態を弁証出来、かつそれに対応する処方をこのようなレベルで考えることが出来るかどうかだ。それが出来ないのであれば、本当の漢方医ではない。
     
  • 投稿日時:2024/11/30
    女川原発が、あの東日本大震災後、ついに再稼働されました。女川町の隣である石巻市に自分のクリニックを置く医師として、私は断固女川原発再稼働に反対し、原発の廃炉を要求します。


    女川原発はあの東日本大震災の時、内部電源を全て喪失し、かつ複数あった外部電源も、たった一つを除いて喪失しました。


    原発で「電源が断たれる」ということは、つまり「原子炉を冷やすことが出来ない」ということです。


    原発では、原子炉内でウランが燃やされ、その時発生するエネルギーを電気に変換します。しかし、ウランが燃やされてエネルギーを発すると、原子炉自体が高熱に晒されます。それを放置すれば原子炉がその熱で壊れてしまうので、原子炉を冷却しなければなりません。その冷却に、なんらかの電源が必要になります。温めるのにも冷やすのにも電源が必要だというのは、皆さんのお宅にあるエアコンと原理は同じです。夏は冷房、つまり室温を冷やし、冬は煖房、つまり温めます。そのどちらにも電力が必要だというのは、原子炉も同じなのです。原子炉は電力を使って常に冷やしておかなければなりません。


    その冷やすための電源が、内部・外部全て壊れて喪失した結果起きたのがフクイチの原発事故です。冷やすことが不可能になったので、原子炉は制御不能に陥ったウランの発熱によりメルトダウンしました。しかしあの時、女川原発も、内部電源は全て失われ、複数確保されていた外部電源、つまり原子炉の外から電力を送るルートもそのうちたった一つが残ったために、辛うじてメルトダウンしなくて済んだのです。


    極めて際どい事態だったのです。


    だから私は、女川原発再稼働には断固反対し、廃炉を要求します。あの大震災の時女川原発の外部電源が一つだけ繋がっていたのは、まさに幸運の為せる技、「たまたま」に過ぎません。我々は既に、あのような事態が起きることを身をもって体験しました。次ぎにあのような、あるいはあれを超える事態が起きたとき、女川原発はそれに耐えうるか。


    保証はありません。


    この世には、ある程度のリスクがあっても必要というものはあります。例えば自動車がある限り交通事故はなくならないし、飛行機が墜落事故を起こす可能性はあります。しかし自動車や飛行機が存在しない世界は既に我々にとって耐えがたいから、そのリスクは容認するわけです。しかし原発はどうでしょうか。


    東日本大震災以降少なくとも10年以上、日本は原発無しに社会を維持してきました。電力需要が危うい夏はありましたが、しかしともかく、原発がなくても我々は10以上を乗り切りました。今では、太陽光発電、風力発電など、代替エネルギーが相当伸びています。それなら、なにも無理に原発を再稼働する必要はありません。



    原発というものは、一度ああ言う甚大な事故が起きたとき取り返しが付かないものだと言うことを我々は実際体験しました。仮に風力発電や太陽光発電で甚大事故が起きても、それは少なくとも一つの原発で甚大な事故が起きたときのような事態には到りません。従って、今我々日本人は、原発は放棄すべきです。


    10年以上、我々は原発無しに日本社会を維持出来たのだし、10年前と比べたら遙かに大きな電力を他の手段で得ることが出来るようになったのだから、今原発を再稼働させるべき理由はありません。もしあるとすれば、それは単に金儲け、つまり一部関係者の利害だけです。従って、そのような理由で原発を再稼働させることは、断じて正当化されない。だから私は女川原発の廃炉を要求します。

     
  • 投稿日時:2024/11/25
    膵癌は極めて早期発見が難しく「見つかったときは手遅れ」な癌です。しかし、糖尿病患者さんでは、40人に1人、膵癌が発生します。ですから糖尿病の方はできるだけ早く膵癌を見つけなければならないのですが、それは今の保険診療で認められた方法では不可能です。しかしある検査(採血するだけです)を使えば、膵癌を早期発見することが出来ます。保険は使えませんから検査料金は2万円ほどと非常に高くなりますが、糖尿病の方は是非この検査を受けて下さい。糖尿病でない方の検査もお受けしますが、糖尿病以外の方の膵癌発症率は低いから、検査費用を考えれば、まずは糖尿病の方々にこの検査をお勧めします。因みに検査を請け負うのはSRLという日本で最大手の検査会社であり、充分に信頼出来ます。

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